私達が岡山県高梁市宇治町に神奈川県から移住してきたのは、今から5年前の2010年のことです。人、仕事の当てがあるわけでもなく「葡萄農家になる!農業経営者になる!!」という強い思いだけを持って未知の世界に飛び込みました。当然農業をしたこともなく、ましてや葡萄を作ったこともない、住む家もなく今で言うシェアハウス?で数か月、無いないづくしで、あるのは根拠のない自信だけ。それでも真剣な思いは伝わるもので、同町内にある宇治高原農園(葡萄農園)さんに声を掛けていただき働かせてもらえることに!ここで約2年間修業させてもらいその間に町内、市、農協、普及所などの協力のもと農地造成をしていただき2013年に自分達の農園を持つことができ苗木を植えることが出来ました。しかし、果樹(葡萄)の経営の難しいところは、実が取れるまで最短で3年(少量ですが)成園(収量がMAX)になるのに5年かかること。自分達の園地は持てたもののそこでの収入は「ゼロ」どころか苗木を育てていくのに設備投資(土造り、肥料、農機具等)が必要で、引き続き宇治高原農園さんでアルバイトをさせてもらいながら自分達の農地を管理していくといったことが約2年かかりました。そして、やっと今年(2015年)初収穫、初出荷をすることが出来ました。物量的にはまだまだ少量(MAXの10分の1程度)ですが、若木にしてはまずまずの物が収穫できて一安心しました。これに満足することなく目標を高くかかげ、これからも日々精進していきたいと思います。